遅くなりましたがレポを。

あらすじ
前回のSNL終了後、テンポデッキへの関心が高まり
MWS(や脳内)では色々と作って回してはみたものの
リアルではパーツを揃えるのが間に合わず
違うデッキで出ることを余儀なくされるのであった。

今回使用したデッキは、蔦入りUGMadness。
正直言うと、サバイバルが禁止なる原因を作った
《復讐蔦/Vengevine》は忌むべきカードであり
ツールボックスタイプのサバイバルデッキが好きな自分は
禁止発表前から気に入らない奴だと思っていた。
(ちなみに昨年末に五泉ビートで行われた第2回GLCでは
《Bayou》欲しさに、あっさり持論を捨てて蔦サバイバルを持ち込み
2-3とボコられ、プライドと腕の低さを同時に見せ付ける結果に終わったのは
黒歴史である。)

しかし、時がたつにつれ、もともと緑好きであった僕は
《復讐蔦/Vengevine》に対する憎悪の心をあっさりと捨て
むしろ愛着がわきはじめるまでに至る(ツン→デレ)。
なんて適当な野郎なんだ。

会場に着き、前回の対戦メモが適当過ぎたから
今回は細かく書くかーと思った矢先に、メモ帳を忘れてくるという
カスプレイングが発覚。
すると、隣にはMTG公式っぽいメモ用紙を分けてくださる神の御姿が!
ありがたや!
というわけで、今回は可能な限り丁寧にメモ取りました。
(それでも違うこと書いてある可能性あり、間違っていたらすいません。)
これはねーよwみたいな突っ込み所があったら
容赦なく指摘お願いします。


メイン[60]
クリーチャー[26]
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
4 《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4 《復讐蔦/Vengevine》
3 《アクアミーバ/Aquamoeba》
3 《不可思議/Wonder》
4 《恐血鬼/Bloodghast》

スペル[15]
4 《入念な研究/Careful Study》
3 《目くらまし/Daze》
4 《直観/Intuition》
4 《Force of Will》

土地[19]
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《Tropical Island》
2 《森/Forest》
1 《島/Island》

サイド[15]
3 《クローサの掌握/Krosan Grip》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《魔力流出/Energy Flux》
3 《水没/Submerge》
3 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》


今回はUG Survivalのコピーから、サバイバルout・直観inに変えて
適当に調整。
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》は試してみたけど
いつでも捨てられる共鳴者の方が必須だと思い不採用。
以前よりは蔦祭りに依存出来ないので《恐血鬼/Bloodghast》を追加。
ドロー兼ディスカード手段として《入念な研究/Careful Study》も追加。
《不可思議/Wonder》がやたらと強いので増加。
サイドに関しては、《直観/Intuition》を使ってるということもあり、3枚ずつ。
サイド後にオーダー大祖始プランは、自分で「またかよ」と思ったので回避。
直前で墓地対策いらないという噂を聞き、代わりに《魔力流出/Energy Flux》に変更。
大会でよく当たるkoh.さんが親和で出ると知った後で、この行為に及ぶというカスっぷり。
あわよくば、黒のさんのMUDも巻き込んでしまおうという魂胆。


以下、対戦レポ。


1回戦 親和エルフ オオホリさん
1本目
後攻
初手:土地3、ルートワラ、目くらまし、FoW2
攻め手が無さ過ぎてやばいハンドだが、初戦はカウンター構えてスタートしたいとも
思ってたので、敢えてキープ。
相手《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》スタート。
この時点で親和エルフだろうと判断し
《遺産のドルイド/Heritage Druid》と《垣間見る自然/Glimpse of Nature》以外は
全スルーでいこうと決める。
ルートワラで殴りつつ、雑種犬、復讐蔦と展開。
遺産のドルイドをFoWしてライフを攻め立てるものの
《ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster》で時間を稼がれ
《森の伝書使/Sylvan Messenger》から見えた《鉤爪の統率者/Caller of the Claw》によって
攻めづらくなってしまう。
《不可思議/Wonder》のドローに期待したが、垣間見る自然が通ってしまい
大量展開を止められず負け。

out:恐血鬼4、入念な研究2
in:水没3、十手3

2本目
こちら1マリ。
初手:土地、教主、アクアミーバ、雑種犬、蔦、水没
FoWが欲しかったが、これ以上のマリガンはきついので
やられる前にやれプランでスタート。
相手は再び初動イラクサ。
水没でテンポ取って攻めるが
垣間見る自然→遺産のドルイド→垣間見る自然→《調和の中心/Concordant Crossroads》
とばっちり繋がれてしまい負け。
相手が動きだすときは大抵土地立たせてるから、《目くらまし/Daze》はいらなかったかも。

××


2回戦 The Gate nappaさん
1本目
先攻
初手:フェッチ、不毛、研究、不可思議、ルートワラ、直観、FoW
入念な研究から、不可思議ディスカード、ルートワラをマッドネスプレイと
かなり良いスタート。
しかし、相手はメインから《ボジューカの沼/Bojuka Bog》を入れていたようで
不可思議はお亡くなりに。
蔦誘発に十分な生物が無かったので、直観から恐血鬼ルートを選択。
ドローした分もあわせて、場に4体の恐血鬼が並び
相手の十手が暴れだす前に削りきる。

out:FoW4、目くらまし3
in:十手3、グリップ3、ピアス1

2本目
相手1マリ。
初手:トロピ、不毛2、アクアミーバ、不可思議、蔦2
相手は《闇の腹心/Dark Confidant》スタート。
これに対してアクアミーバをプレイしてしまったが
蔦誘発を見越して少し待つべきだったかもしれない。
次のターン、キッカー込みの《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》登場。
対応して蔦2、不可思議、恐血鬼と盛大にディスカード。
ボブを除去出来ないので、ドロー勝負の短期戦に持ち込むが
ここから恐血鬼を3枚も引いてしまい負け。

3本目
お互い1マリ。
初手:土地、教主、十手、ピアス、研究、蔦
相手は《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》から研究をディスカード。
続いて墓地対策として《次元の狭間/Planar Void》をプレイ。
これをグリップで壊して十手をプレイすると
相手も十手プレイで対消滅。
そして、ボジューカ、2枚目・3枚目の次元の狭間が飛び出す。
これはもう墓地利用は厳しい。
しかし生物が出てこなかったので、運良くそのまま殴り勝つ。
聞いてみると《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》を抱えながら
土地が3枚で止まってしまい困っていたらしい。
しかもこちらには不毛の大地が。ボジューカ壊せよまったく。

○×○


3戦目 UBコントロール zeroさん
1本目
後攻
初手:土地、研究、ルートワラ、犬、蔦、恐血鬼、直観
ワンランドだけど、後攻だし研究あるからいいよね、といいかげんなキープをしたら
全く土地が来ない。
対して相手は《弱者の剣/Sword of the Meek》、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》
と、早々にコンボを決める。
しかし相手も土地が伸びず困っている模様。
2枚目の研究撃っても土地が見えず、さすがに負けるかと思ったが
相手も同様に無駄ヅモを連発。
なんとか生き延びて教主、土地とドロー。
そこから直観で蔦祭りへと繋げてビートダウン。

out:研究4、恐血鬼4、目くらまし3、不可思議1
in:グリップ3、ピアス3、魔力流出3、十手3

魔力流出と十手が明らかにディスシナジーだが
両方効きそうだったので構わず突っ込む。

2本目
初手:土地2、ルートワラ、犬、蔦、ピアス、グリップ
相手の相殺をピアスでカウンターして
次のターンに、犬→蔦ディスカード→ルートワラマッドネス→蔦誘発と
パーフェクトな流れ。
除去を撃たれなかったので、そのまま殴り勝ち。

○○


4戦目 No Goyf きゃべちさん
1本目
先攻
相手1マリ。
初手:土地3、研究、蔦、恐血鬼、FoW
研究から入って、恐血鬼・不可思議をディスカード。
しかし蔦がソープロされてしまい、恐血鬼のみで攻める状況に。
相手の《セラの報復者/Serra Avenger》で完全に止まってしまい
続く十手をめぐるカウンター合戦に負けてしまう。
そのまま報復者に殴られ続けて負け。

out:FoW4、恐血鬼1、研究1
in:グリップ3、十手3

2本目
初手:土地2、教主、恐血鬼、グリップ、目くらまし、十手
こちら教主スタートに対して、相手薬瓶スタート。
瓶はグリップで割って、十手をプレイ。
対して相手も十手プレイで対消滅。
お互い攻め手を欠いてしばらくグダるが
こちらが直観を引いて、先に生物を並べて相手投了。

out:目くらまし3
in:恐血鬼1、研究1、ピアス1

3戦目
初手:土地2、ルートワラ、恐血鬼、研究、ピアス、十手
研究からスタートしてルートワラと恐血鬼で攻める。
2戦目では墓地対策カードを見なかったが
ここで相手が《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》をプレイ。
対して、空いたスロットに1枚だけ入れてみたピアスでのカウンターに成功。
だが、恐血鬼にはパスを、蔦にはソープロを撃たれ、攻め手がかなり薄くなる。
十手もカウンターされてしまうが、幸い相手も生物を引かない模様。
共鳴者から不可思議を捨て、直観から蔦を持ってきて蔦祭り。
が、手札の蔦のディスカードを忘れてルートワラにつなげてしまい
3枚出る予定の蔦が2枚になるミスをしてしまう。
ヨツンで不可思議を戻されて、ライフを削りきれなくなり
エクストラターン終了でドロー。

×○-

3戦目のプレイングに関して。
僕がフェッチを使い森を持ってきたところで
ギャラリーの方から僕のミスプレイを指摘する声が入ってしまったのですが
それを聞いた僕は、シャッフル前だからという意味不明な理由で
持ってくる土地をトロピにしなおすという、あるまじき愚行をしてしまいました。
今思い返してみても、あれは無いですね。
公認大会だという認識が足りなかったと反省しています。
この場を借りて謝罪を。
申し訳ありませんでした。
今後はこのような事態が起こらないように努めます。


結果2-1-1。
サバイバル禁止後は見かけなくなってしまった復讐蔦だが
使い方次第ではいけるのではないかと思う。
だが、サバイバルは蔦を墓地に送るのと、誘発用の生物を調達する
両方の働きを出来るのに対し
直観はただ持ってくるだけの働きしか出来ないので
誘発を安定させるのが難しい。
マリガンに関してもシビアになってしまう欠点もある。
恐血鬼は悪くなかったが、蔦誘発には使えないので再考の余地あり。
今のところ、不毛を捨てて3色にして《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》とか
入れるのも良いかと思っている。
もしくは、《粗石の魔道士/Trinket Mage》→《メムナイト/Memnite》で
容易に誘発を満たすのを利用して、蔦依存度を上げる方向性もあり。
その場合はメインに十手が必須になりそう。
FoWの運用がより難しくなるかも。
なんにせよ、今後も調整重ねていきたいとは思う。


続いて、翌日に行われた交流戦のレポ。
こっちはメモ取らなかったので簡潔に書きます。
使用デッキは《貿易風ライダー/Tradewind Rider》と《炎渦竜巻/Firespout》を軸にしたもの。
素直に使ってみたかったもので出てみました。


1戦目 Elves! てらぼあさん
1本目
炎渦竜巻を引けず、展開力で圧倒されてしまい負け。

2本目
炎渦竜巻を2発!
こちらは《花の壁/Wall of Blossoms》以外は全部フライヤーなので
場が超有利になって勝ち。

3本目
いきなり《自然の秩序/Natural Order》を撃たれて焦る。
出てくるのは甲鱗様ですよね!きっとそうですよね!
しかし願いは届かず《大祖始/Progenitus》が出てきてしまい負け。

×○×


2戦目 ターボ明神 イッチーさん
1本目
《三角エイの捕食者/Trygon Predator》を引ければワンチャン、と思ったが
それが間に合わずコンボ始動されてしまい負け。

2本目
《風見明神/Myojin of Seeing Winds》の能力を1回使われてしまうが生き延びる。
二人合わせてグリップ5枚、さらにはもみ消しやソープロなど
妨害カードばかりが飛び交う。
「もはや《食物連鎖/Food Chain》なんかいらんわ!」というくらいに土地が並ぶまでに
長引くが、最後は《現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals》を通されてしまい
負け。

××


3戦目 UBコントロール(煙突やパララクス系など) ムカイさん
1本目
煙突のカウンターをどんどん増やされるが
こちらの薬瓶、花の壁、熟考漂いがパーマネントを大量調達し
相手が煙突で自滅してしまい勝ち。

2本目
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》で《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を
止めるが、煙突に加えて《The Tabernacle at Pendrell Vale》まで出されてしまう。
なんとかライダーでその土地を戻しながら耐えて
相手のパーマネントが尽きて勝ち。

○○


結果1-2。
交流戦ということで、ユニークなデッキが多い、大変楽しいイベントでした。
是非また出てみたいところ。
今のうちからネタを探しておいたほうが良さそうです。

コメント

うちくん
うちくん
2011年2月23日3:45

大会お疲れ様でした!
詳細なレポ素晴らしいですね。初手とかサイドin、outとか俺も見習います

素人の疑問ですが
>《遺産のドルイド/Heritage Druid》と《垣間見る自然/Glimpse of Nature》以外は
全スルーでいこうと決める。

垣間見る自然は納得ですが、遺産のドルイドはマスカンでは無いのではないか?と思いました。それよりも伝書師や共生虫、碑が優先じゃないかな?と
的外れな意見かもしれないですが気になったので聞いてみました。

ていおう
2011年2月23日7:08

>うちくんさん
僕も親和エルフに関しては素人なので
かなりズレたこと言ってるかもしれません。
取り敢えず、動き出したターン中にゲームに勝つくらい繋ぐために
必須のパーツが《遺産のドルイド/Heritage Druid》と《垣間見る自然/Glimpse of Nature》だと判断しました。
このコンボの場合、ドルイドが無いとマナが、垣間見る自然がないと手札が途中で尽きることになります。
こちらのデッキがMadnessで、除去無し、カウンターは7枚、確定カウンターはFoWの4枚のみなので的を絞らなくてはなりません。
《森の伝書使/Sylvan Messenger》や《エルフの幻想家/Elvish Visionary》を積んでいる親和エルフに対してアドバンテージ勝負には出れないので、瞬殺ルートのみを潰す選択を取りました。
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》は《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》あたりと組むと酷い事になりますが、両方をケアするのは難しいので思い切って無視で。
ただ《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》だけは、こちらのプランが
《不可思議/Wonder》を落としてさっさと殴るというものだったので
カウンターしないと負けですね。
実を言うと、今回の対戦でも碑を出されて涙目でした。
他には、単に生物を並べられたあとの《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》や、《遺産のドルイド/Heritage Druid》を調達するための
《召喚士の契約/Summoner’s Pact》あたりが場合によっては
マスカン対象でしょうか。

うちくん
うちくん
2011年2月23日20:48

アドバンテージも稼げるエルフには短期決戦を臨むということですか。確かに長期戦となるとマスカンが多すぎますね。納得しました。
たぶん自分だったら遺産のドルイドをほいほい通してしまって潤沢なマナからのマスカンを捌ききれずに死んでたんだろうな。参考になりました。

タマ
2011年2月23日21:50

相互リンクさせていただきました。
よろしくお願いします。

SNLではご迷惑をおかけしてすみませんでした。

ていおう
2011年2月24日10:04

>うちくんさん
まあ《森の伝書使/Sylvan Messenger》で《遺産のドルイド/Heritage Druid》が2枚捲れたりしたらヤバいですが
あらゆるケースを想定するのはキツイので。
親和エルフを使い込んでる人の意見が聞きたいところですね。

>タマさん
相互リンクありがとうございます。
こちらこそすいません。
以後よろしくお願いします。

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